照明さんの気持ち

うちの照明さんM氏は、公演2日目の朝からひとりで、誰もいない空間で、色々と試してる。
本番終わったのに、何でだろう?と思った事があったが、やっと理解できた。

実は照明のお勉強をしに、照明デザイナーが探る『LEDの現状と今後の可能性』というものにいってきた。
来るのはほとんど、照明関係の人はがり。
これがまた面白い!

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お芝居、ダンス、バレエ、オペラなど、舞台照明のデモンストレーションをしながら、明かりをつくり短い本番をする。作品によって明かりの作り方がちがう。

そして、微妙なさじ加減ひとつで意味合いが変わるほど、照明の効果というのがよく分かる。

例えば、桜に当てる照明は、月明かりなのか、少し桜色の明かりの方がキレイにみえるとか、人の顔に当たる光の強さは、何パーセントが良いのかとかとか。
また照明機材のメーカーによっても同じ白でも違いが出る。

なんとも奥深い。

だから、舞台での明かり作りは時間かかるはずよね。
こちらの意図を汲んでもらうためには、明かり作りの時間をきちんとかけないと、曖昧な無難な照明で終わる事になる。

舞台を作る者として、照明さんの気持ちも知っておくのは大事よね。

職人気質

ある超有名美容室の人に声をかけられた。
雑誌の撮影のモデルになって欲しく、ショートヘアの人を探していると。

私は、決めている美容師さんがいるので、無理だと断った。

すると、撮影なので、そんなにいじりません。今の髪型が素敵なので!

と。

うんん??
それっていいの?

今の髪型は、カットからカラーリング、パーマのかけ方の具合まで、私の美容師さんの作品という意識かある。

あまりいじらずに少しアレンジだけして、雑誌に自分の作品として載せるつもりなのだろうか。

それはあまりにもその場しのぎで、いかがなものかと思うのだけど…。うーん。

私の周りは職人気質の人が集まりやすく、どんな仕事であれ、私の作品です!と言い切る人が多い。

美容師さんはもちろんなこと、舞台関係のスタッフからダンサー、トレーナー、映画プロデューサーから料理人まで。

こだわりも強いけど、とてもストイックで、物事の本質をついていて、そして皆共通している事がある。

自分の作品に対しての責任感。
言い訳は決してしない。制限のある環境に対しても自分の作品として世にだす以上、責任を持って作ってくる。

とても影響される。
私も負けじと答えていかないとと思う。
ダンサーとしても、作品を創るにしてもね。
自分のやることに責任をもって。

職人気質の多くは、その分野のプロフェッショナルだよね。

いつまで踊るのか、踊れるのか。

いつまでダンサーとして、踊れるのか、踊るのかを考えさられたこの数日。現役というのは限りがあるのか。

モーリスベジャールバレエ団を久々に観に行った。
今まで色々な人のボレロを見たが、昨日のは感動もの!
40半ばくらいなのだが、彼女の踊りは、とてもエネルギッシュで迫るものがあった。
他の作品でも、主要パートを踊ってるのにも関わらず、スゴイ体力。
そんなの関係なしに、メロディーを踊る。
リズムの男性もベジャールバレエ団だからこそなのだろうか、ベジャールの踊りを受け継いで明確に踊る。

そして、日本のある舞台。
有名バレエ団を退団したダンサー、バレリーナと、現役ダンサー、バレリーナが一緒の舞台に立つガラ公演。

皮肉なもので差がハッキリとでるもにだ。
うーん。
背中のしなやかさ、足の衰えが顕著に出る。
見ている私が、なんて舞台はおそろしい場所なんだと実感。

日本では踊りだけの生活ができるのは、ほとんどいない。
大抵は、教えている。
その教えとダンサーとの両立は、歳を重ねるにつれて難しくなる。
教えの比重が大きくなるからだ。
その要因として、ケガだったり、環境だったり、歳だったり。

でも全ては自分次第。

何を目指しているか。
自分の意思の強さかもしれない。
まだまだ伸びると思ったら伸びる。
もうここまでといったらここまで。

最近の私は後者に近かった。
有難いことに、ダンサーとして他の作品を踊らせて頂いてますが、ダンスマルシェ公演お休みしてるからだろう。

自分へのチャレンジをやめてはいけいない。

私が目指すダンサーとしての現役は限りがある。
ここでの頑張りが、現役としての年数が決まる。

あと何年なのか。

自分に厳しくならないと。

このままではいけない。
気づかされた数日。